先日、日本橋のBETTARA STANDさんで行われたイベント「関係人口の地域活性化!?〜繋がりから、ローカルイノベーション〜」を視聴しました。
いま、地域おこし関係の方ならもう聞き飽きるくらい耳にしている「関係人口」という言葉。
その生みの親?でもある「ソトコト」の編集長の指出一正さんが登壇したトークイベントです。
(※動画配信でチケット購入して視聴させていただきました。)
「関係人口」について改めて解説してみる。
(※2018年2月号[特集]関係人口入門 | ソトコトより)
こちらでもメモがてら、「関係人口」について改めて書いておこうと思います。
ご興味のある方は続きもお読みください。
観光客 < 関係人口 < 移住者
まず、そもそも関係人口とは何かと簡単に言うと、「観光客以上、移住者未満」みたいな人口のことを表します。
まあ、「関係人口」って聞いただけで結構わかりやすい言葉ですよね。「その土地と関わりを持つ人の数」ってことです。
実際にまちを作っているのは、もちろん住んでいる人かもしれませんが、「観光ではない形でまちに訪れる」人々がまちを活性化させています。
これまでは、定住人口と交流人口という言葉が使われていましたが、「交流人口=ただの観光客」となってしまってました。
それはそれでいいかもしれませんが、一過性のものばかりで地域は疲弊してしまいます。
(徳島の阿波踊りがいい例ですね...)
「移住定住」でまちが幸せになるなんてとんだ思い違い。
東温市でも「移住定住促進協議会」があり、ぼくも間接的にそこの一員になる(と思う)のですが、「移住定住」という言葉と、地域の活性化が結びつくかどうかは疑問です。
「移住定住でまちが幸せになるなんて、とんだ思い違い。人口なんて減っていくんだから、できるだけ減ったほうがいいんです。それよりも『まちに関わる人』を増やすことが大事」
と、ソトコト編集長の指出さんは言われていました。
もっと言えば、住んでいてもそのまちに興味がない人口は、0.3人と数えるくらいでいい。そのまちに興味がある人はもっと係数を掛けた方がいいということです。地域の活性化を考えるときは、そういった指標で「人口」を見るべきということ。
そもそも「地域活性化」っていう言葉も、とらえ方を間違えればほんとうに必要なのか疑問です。
(言葉ってむずかしいですね)
関係人口はどうすれは増えるのか?
観光ではない形で、それまで行ったことのないまちを訪れ、縁を感じて(住む住まないにかかわらず)継続的に関わっていく。
そういった人たちが増えるためには、関係人口になりたい人や、関係人口ど真ん中の人がいるだけではいけない。といいます。
まず地元の人がその土地の魅力に気づき、どんな人がまちを訪れてくれるとそのまちがよくなるのか、自分たちも助かるのか、楽しく暮らせるのか、、といったことを考えるべきかと思いました。
▼関連書籍など
イベントの中でも繰り返し使っていたキーワード「関係人口」、「関係案内所」について詳しく書かれています。
また、
・地方に移住する若者たちの多くは「東京vs地方」という視点からではない。
・田舎にも実は仕事はいっぱいある。
・シャッター商店街の商店主たちは、実は全然困ってない。
などなど、移住してから「たしかにそうなんじゃないか」と思うことがたくさん書かれていました。