「東温市中小零細企業現状把握調査報告シンポジウム」…という、なんともお硬い感じのシンポジウムを聴講させて頂きました。
(皆さんスーツで年齢層も高めだったので、場違い感は否めなかったです…)
午前中にたっぷり日光を浴びた昼食後の眠さに堪えてがんばって聴いたので、少しでも書いておこうと思います。
東温市長さんの挨拶からはじまり、「中小企業を応援して、地域を活性化するための調査報告」と、それに関する各方面の方々によるパネルディスカッションが行われました。
東温市には、中小零細企業を支援する条例がある。
知らなかったのですが、東温市では、平成25年3月に「東温市中小零細企業振興基本条例」を制定して、中小零細企業の発展や地域経済の活性化に取り組んでいます。
「条例」を機に新たな中小企業振興を図る例として、全国からも注目されているのだそうです。
昨年、その取り組みとして、東温市内の全事業所(約1300社)を対象として専門機関の協力を得て、現状把握のためのクロス集計・分析がなされました。
「クロス集計」って何なのかはさておき、なんでも、経済学部の教授さんなど専門家の方々が「東温市の中小零細企業の現状」をあらゆる側面から分析してくださったそうで、今回はその報告会でした。
※資料の一部↓
一応、経済学部卒なのですが、こうしてグラフや文字が並ぶと授業を受けているような感じでした。(統計学はとても苦手でした。)
統計って全体の傾向を知るのには有効でとても参考になると思うのですが、どうしても、経済って数字で表せない部分が大きいと思っているので、なんとなく避けてしまいます・・。
※そんな方にも、わかりやすい概要版があります。↓
(たぶん、市役所にあるはず)
東温市の中小零細企業の経営状況や、今後の見通しなど、今回の調査結果がわかりやすくが載ってます。
講演の中でもいろいろ話がありましたが、このブログを読んでいただいている方に伝えたいのは見出しの通りです。
東温市には、中小零細企業を支援する条例がある。
ってこと。
というのも、今回の報告では、条例を知っている事業者は5%しかいないというデータだったのだそうです。
東温市は、中小零細企業の支援を行なっております。
(※融資など支援内容の具体的なものは、資料をお手に取りください。)
地域のために頑張る企業は、応援されるってことです。
▼見えにくいですが・・条例内容載せておきます↓↓
担当課長さんも「まちづくり条例と考えている。市全体で取り組みたい」というようなとも言われていました。
「エコノミックガーデニングとうおん」ってなに?
講演の中で出てきてなんとなく引っかかったので、タイトルに入れました。
「エコノミックガーデニング」
経済的なガーデニング?
「庭みたいに経済圏をつくる」ってイメージ?
・・と、よくわからないまま聴いていましたが。
後で少し調べてみると、
「エコノミックガーデニング」とは、地域経済を「庭」、地元の中小企業を「植物」に見立て、地域という土壌を生かして地元の中小企業を大切に育てることにより地域経済を活性化させる政策のこと。
のようです。
「地元企業が成長する環境をつくる」ということ。
そのための条例ということですね。
「条例はつかってなんぼ」
行政は「地域がよくなる」ことが目的で、民間も「地域がよくなる(よくする)」ことで事業がうまくいく。それによって、市民も恩恵を受ける。
地域の経済発展の原動力である中小零細企業者自らが、地域と共存する存在であることを再認識し、市民や地域社会から信頼されるように、責任と役割を果たさなければなりません。
また、市、事業者、経済団体や学校、金融機関及び市民は、このまちで中小零細企業が発展し続け、そこに働く人々が生きがいと誇りを持ち、さらに、将来を担う子供が夢と希望を育むことができるよう、地域を挙げて支援してまいります。
※東温市中小零細企業振興基本条例より
「行政が全然動いてくれない」という声を耳にしたり、そういった地域もあるようですが、東温市はそんなことないってことですね。もしかしたら、知らないだけ、調べていないだけかもしれません。各事業所さんも「こんなことしたい」「なにか方法はないか」ということを行政に積極的に相談していいんだと思いました。