地域おこしや地域メディアのあり方などを勉強中です。
行政といっしょに「シティプロモーション」の事業に関わらせて頂いているので、改めて理解しようと本を読んでいます。移住する前からいろいろ勉強してみていたのですが、やっぱり現場で活動しているとリアルタイムで試行錯誤できるのがいいです。
本たくさん読んだところで、正直「じゃあ、どうすればいいの?」というところまであまり落とし込めていないので、整理する意味でも共有させていただきます。
シティプロモーションってなに?
そもそも、シティプロモーションとは何なのかという話ですが...
先日、東温市で講演会をしていただいた「シティプロモーションでまちを変える」の著者河井孝仁さんによると、
シティプロモーションとは
地域(まち)に真剣(マジ)になる人が育つ仕組みづくり
ということです。
地域(まち)を変えるのは、地域(まち)に関わる人々である。地域(まち)に暮らす人々が、離れていても地域(まち)を想う人々が、それぞれの場で幸せに暮らし続けるために、地域(まち)を変えていく。そのためにシティプロモーションはある。
まえがきに書いてあるこの文章がすべてのような気がします。
そのための手段としての地域メディアのあり方など具体的な事例も含め、著書の中では紹介してくれています。
地域活性化、地域おこし、シティプロモーション・・・「ああ、役所がやってる市の宣伝活動ねー」と思われるかもしれませんが、
これをお読みの方、全員に関係あるってことです。
一般的に言われているような、ある自治体や地域のことを発信して移住人口や交流人口を増やすんじゃなくって、
「その地域に関わる人の想いの総量を上げていくこと」こそ地方に必要なんだということです。
- 作者:河井 孝仁
- 出版社:彩流社
- 発売日: 2016-11-21
▼PRとプロモーションの違い
地域おこしの活動をしていると、どうしても「地域の魅力を広報PRしよう!」という方向ばかりになりがちでした。
PRというと、「広報・宣伝」というイメージですが、プロモーションは「販促の仕掛け・テクニック」です。
PRが「どんな情報をどう見せるか」という発信型であるのに対し、プロモーションは、「誰に、どうやって伝えるか」という受信してもらうことを重視した考え方です。
だから、
・誰にとってしっくりくるまちなのか?
・どんな人が共感できるまちなのか?
・どんな人が幸せに暮らせるのか?・・・
というようにターゲットを細かく絞り、より人を重視したメディア活用やブランドメッセージの作り方を考えます。
「地域が共感する人を選ぶ」という発想
あんまり固く考えなくても、ふと思えば
こういった仕事をしているからだと思いますが、「地域(まち)に真剣(マジ)な人」 とたくさん関わっています。
東温市でも各地区でたくさん精力的に地域のために動いている方々がいらっしゃるし、それはほかの地域でも同じだと思います。
さっきも言ったように、関係ない人はいないと思います。
もちろん魅力を発信して「選ばれる地域づくり」も大事ですが、「この地域 (まち) にはこんな可能性があって、こんな地域 (まち) になろうとしている」という未来への想いをブランドメッセージとしてあげることも大事だ。
というのは、新しい気づきでした。
そういったメッセージに共感できる人に、その地域に住んでほしい、訪れてほしいという思いを示す。という発想。
なんとなくゆるーくでいいので、「この地域はこんな方向に向かっている」ということが市民や地域に関わる人たちで共有できている(言葉で明記されていなくても)と、その地域も徐々にいい方向 (関わる人が心地よくいられる)に向かうのではないかと思います。
がんばります。