TOON BLOG

2017年4月より愛媛県東温市に移住しました。

しゃべりの苦手なぼくが、2ヶ月間、演劇の稽古をして、未経験の舞台に立った話。

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やっと、肩の荷が下りました。

昨日、3月31日(土)、2回の公演を終えました。

4月1日(日)オープンの東温アートヴィレッジセンターのプレオープンイベントでした。

 

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(東温市民劇団の旗揚げ公演「I SEE」に出演しました。)

 

愛媛県東温市(とうおんし)にきて、約1年。

 

昨年度最後の仕事、というか舞台というか、、。まあ、とにかくこの1ヶ月くらいは落ちつきませんでした。。年度末、いろんな仕事が並行してちょっと大変でした。

 

2月半ばまでは、フットサルの大会のため稽古にはほぼ参加できず、2月末くらいからの参加でした。もともと未経験な上に、さらに稽古にあまり行けず、他の出演者の方にご迷惑をお掛けして、ほんとうに申し訳なかったです...m(._.)m

 

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(よく稽古したツインドーム重信)

 

「1ヶ月後に舞台がある」って、「1ヶ月後に試合がある」のとはまた違った緊張感です。

というか、ぼくにとっては前者のほうが100倍緊張です。

 

スポーツの試合はセリフはありませんからね。身体調整して、本番でミスして点取られても切り替えるしかありません。けど舞台の本番でセリフとんでも、素人のぼくには持ち直す自信もスキルもありません。、、

 

ちなみに、おかげさまでなんとかセリフも飛ばずに無事舞台を終えることができました。

 

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(作品の舞台の東温市の11号線)

 

主人公の彼氏(元彼)のケイスケという17歳の高校生を演じたのですが、台本には、ふだんの自分が絶対に言わない台詞があります(もちろん)。演じるってそういうことですね。

 

27年間も人間やってきたんだから、人間の役くらいできるはずだと思うのですが、これがそうもいかず。はじめはどうなることかと思いました。

 

たぶん、ずっと演劇をされてる方からすれば「舞台なめんな」と思われるような取り組み方をしていたかもしれません。。

 

演劇の稽古をしてよかった5つのこと

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(※坊っちゃん劇場さんHPより、上演中の写真)

 

最初に誘われたときはほんとに冗談かと思っていたのですが...(少なくともちょい役だと思ってた)

 

出演が決まり、やると決めたら迷惑かけないようにちゃんとやらなきゃ、と約1ヶ月半くらいがんばりました。

 

まあまあ殻破らないと演じれないシーンもあり、そもそも普段から声の通らない僕は、かなり苦戦したのですが...

 

それでも頑張って稽古して、「ほんとによかったなぁ」と思ってます。(おわったから言えます)

 

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(ぼろぼろになった台本)

 

誘っていただかなければ、絶対に自分からは手を上げない分野でしたが、「やってみてよかった」と思います。

 

何がよかったかって、人によるし、やった人やってる人にしかわからないことかもしれませんが、、、

ぼくが感じた「演劇やってよかった5つのこと」書いておこうと思います。

 

1. 滑舌がよくなった

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(ツインドーム重信で稽古中の様子)

 

うん、滑舌は良くなったと思います。

とはいえ、ふつうによく噛むので「いやいや、めっちゃ噛んでるやん!」ってツッコまないでください。マイナスからゼロに戻ったくらいです。

毎日、教えてもらった口を動かすトレーニングしました。

車の中で台詞言ったり、お風呂の中で覚えたり、とにかく脳みそと口まわりをたくさん使いました。

 

(これ、ふだんから続けようと思います。)

 

2. 演じてみると意外とスッキリした

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(本番前、ゲネプロの様子)

 

最初は、「演じる」ってすごく嫌でした。というか違和感がはんぱなかったですが、いったん、恥ずかしさとか億劫さを諦めてしまえば、意外とスッキリします。そして、楽しいです。

 

うん、楽しかったです。これは脚本演出が若手のゆーまろさんだったからかもしれません。きっと。あと子どもたち含め、出演者の方々が優しすぎました。

 

3. 身体が柔らかくなった

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演劇って、もちろん身体を使います。

今回の作品の中にも、ダンスの要素もありました。(ちなみにダンスも苦手で苦戦..)

 

毎回、稽古の初めの10分くらいは、ストレッチから始まります。改めて時間をとってストレッチするって、スポーツやってても意外と疎かにしがちなので、有り難かったです。

 

(これも、ふだんから続けようと思います。)

 

4. 頭が良くなった (とおもう)

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(本番前の様子)

 

この1ヶ月たぶん毎日台詞を頭の中とか、声に出して覚えました。セリフ覚えて、動きながら言うって、めちゃくちゃ脳みそ使ってると思います。

こうやったら台詞がでてくるとか、ただ覚えるだけじゃすぐ頭から飛んでしまうとか、試行錯誤しました。

ほかの出演者の方々がほんとにすごくって、皆さん仕事などで稽古に来れないこともあるんですが、ほかの方の代わりもやったり、他にもいろんなところに気がきく方ばかりで、、自分が情けなくなりましたm(._.)m

演劇される方々が、賢くていつまでも若々しいのも頷けます。

 

5. 新しい出会いがあった

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(終わったあと、舞台上で記念撮影)

 

今回、いっしょに出演してくださった方々、指導してくださった方々、舞台裏で活躍していただいたたくさんの方々、たぶん、演劇に関わらなければ出会うことのなかった方々です。

 

SEEって、「見る」のほかにも「会う」って意味もあるんですね。See you again とか Can I see you? とか言ったりしますよね。

 

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(終わったあと、みんなで)

 

関係者の方々には本当に感謝です。

ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

(ちなみに「演劇やってよかったこと」ばかりではなく、よくなかったこともあり、開放感とともに、終わったあとのロスははんぱないです。あと、何故か、ふとセリフをつぶやく習慣がついてしまいました。)

 

 

東温市民劇団「I SEE」について

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この作品ほんとおもしろかったと思います。

東温市を舞台にしていて、わかる人には出てくるカフェやお店の名前もわかったと思います。

東温だからこその作品でありながら、ダサくならず(表現がむずかしいですが..) ちょっと斬新な感じで、今回の旗揚げ公演にぴったりだったんじゃないかと。

 

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ぼくも東温でアートヴィレッジ構想がはじまってからこの1年 (それまでは見たことなかった) 小劇場の作品を結構見てきたのですが、「I SEE」は、好きな感じの作品です。

 

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と、出演者が言っても説得力ありませんが。。

 

劇団コバヤシライタさんのブログで紹介してくださっています↓↓

www.kobayasiraita.com

 

劇場では、涙するお客さんも結構いたみたいです。「はじめてなのにがんばったね」と言ってもらえると、お世辞でも嬉しかったです。

 

不器用な愛を不器用に言うから

何気ない出来事さえも貴重な一瞬

言葉に出して言いたいことは恥ずかしいものだ

 

「I SEE」のフライヤーにもあるこれらの言葉が、この作品でほんとによく伝わってきました。「ゆーまろ天才か」って途中から思ってました。

 

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ラストシーンは稽古のときから、正直演じてても毎回ちょっとうるっときてました。主演のよしおさんの演技がほんとすごくて。

 

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(主演のよしおさんと、脚本演出のゆーまろさん ※写真勝手に使用)

 

 

まあ、そんなこんなで、毎日が交通事故のような日々を、、貴重な体験をさせていただきました。

 

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切り替えて、0.3秒もムダにしないよう目の前をしっかり見て生きようと思います。

 

あと、実家にも、もう少し顔出そうと思いました。

 

 

 

▼関連ページなど

 

東温市では、舞台芸術を中心としてアートのまちづくりを進めています。こんな素敵な劇団や、劇場ができました。

 

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