東温市表川の河川敷で開催された「吉久の百八灯」 を視察してきました。
古くからこの吉久(よしひさ)地区に伝わり、毎年8月24日(盂蘭盆)に実施される伝統行事。市の指定無形文化財にも登録されています。
昔は子ども達だけで火を炊き、この日で夏休みの終わりの合図だったそうです。
(1965年頃にいったん取り止めとなり、1985年頃、大人が参加する形で復活しました。)
東温市吉久地区について
東温市吉久は、重信川によってできた扇状地の端っこにあたり、松山市に隣接する田園地帯です。重信川とその西側から流れている表川(おもてがわ)が合流する地点に立地する。
表川の北側が吉久地区の本村(ほんむら)、南側が畑川(はたがわ)となっている。豊かな水田地帯であるが、近年は兼業農家が多くなっている。
(※愛媛県生涯学習センターさんの情報より)
吉久の場所は、この辺。
Googleさんは、こんな情報まで教えてくれるんですね。
人口は400人くらい、約130世帯(2010年)です。
現在の「吉久の百八灯」の様子
時刻は、夕方6時頃。
空がとてもきれいでしたが、人はおらず。
ここで合ってるのかな?と不安になっていると、
中学生が数名集まってきました。
(↑はじまる前)
場所、とてもわかりにくいですが、
川内運動場の近く、県道23号線が高速道路と交わるところあたりです。
午後7時をすぎ、薄暗くなってくると徐々に人が集まってきました。
(大人30名、子供15名くらいでしょうか・・)
この河川敷に108つの火を焚きます(現在は半分程度)
百八の煩悩を去り、河川の氾濫や水難事故で亡くなった人の霊を慰め、供養を行うための行事として伝承されているそうです。
炎は高く燃え上がり、
『ターロモコーイ(太郎も来い) ジーロモコイ(次郎も来い) ターロモコーイ ジーロモコイ』
と子ども達が並んで掛け声を唱えながら、巡回して火の世話をします。
(現在は、子供達が火の周りを歩き、火の世話は大人たちが行なっていました。)
まあまあ、危ないんじゃないかと思うくらい大きな炎が燃え上がり、幻想的な雰囲気でした。
途中、近所の通報があったらしく、消防車が3台ほどサイレンを鳴らしてやってきましたが、、毎年のことで何事もなく安全行われていました。
一通り終わり、火が弱まってくると、その場で懇親会がはじまりました。
大人たちはビールを片手に、子どもたちはジュースを飲みながら花火を楽しんでいました。
ふらっと初めて参加したのですが、その場にいるだけで楽しかったです。
地域の方にビールを頂いてしまいました。
東温市吉久地区の方々、もしこの記事を読まれておりましたら、
この場でもう一度お礼申し上げますm(__)m
ありがとうございました。
▼「吉久の百八灯」について関連記事
・東温市みんなの公共交通を考える会さん
・愛媛県生涯学習センターさん
(吉久の百八灯に関して、詳しく書かれています。)