「まちづくり」って、ある意味では「お金の動きを変えること」なんじゃないかと思います。
大型スーパーで買っていた野菜を、地元で採れた野菜に変える。
ファストファッション、ファストフードをやめて、手づくりのものを使う。
生産者の顔のわかるものを買うことは、小さな村を守ることにつながります。
"what you buy is what you vote"
と言われるように、お金の使い方が「その社会にどんな一票を投じるか」を決めます。
「アート・ヴィレッジ」のつくりかた
「アート・ヴィレッジとうおん」という謳い文句で動いていますが、
この構想を実現させていくためには、もちろん、アーティストの誘致や受け入れる施設の整備は大事だと思います。(きっと、そこに多くの予算は使われると思います)
けど、それだけじゃなくて、
オーガニックやハンドメイドに関心を持つ人が増えているのと同じように
芸術アート、演劇などに関心を持ち、価値を感じて、お金を支払う人々が増えていけばいいなーと思います。
アーティストさんに「ここに来てみよう」、「ここで滞在しよう」と思ってもらえる場所にするには、ただ施設などの「箱」をつくるだけじゃない「なにか」がいる気がします。
「アート・ヴィレッジ」って、そもそも何なのか
海外などでは、廃墟や廃校にアーティストが勝手に絵を描いたり、そこで演奏をはじめたことで人が集まるようになり、「アート・ヴィレッジ」として知られるようになる例があります。
お金をかけて、計画して、何かを作ってどうこうというより、アーティストが勝手にはじめて人が集まるっていう側面もあります。
アートって、別にお金を稼ぎたくてやってる人なんて少なくて、「描きたい」「表現したい」っていうことだから、それを収益性をみて...って考えると、ちょっとややこしくなる。
芸術とは、表現者あるいは表現物と、鑑賞者とが相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。美術、文芸、音楽、演劇など。
とりわけ表現者側の活動として掴まれる側面が強く、その場合、表現者が鑑賞者に働きかけるためにとった手段、媒体、対象などの作品やその過程を芸術と呼ぶ。表現者が鑑賞者に伝えようとする内容は、信念、思想、感覚、感情、など様々である。…
(※Wikipedia より)
芸術って、ビジネスとは相容れない部分が大きいので、国や市がお金を投じて結果を保証できるようなものでもなく、難しいです。
「アート」が、身近にある街に。
「アート」がもう少し身近にある街にすることはできると思います。
アートや伝統文化って、生きるために必要なものではありません。
絶対に残していかなければいけないもの、でもないかもしれません。
知らなくても、生きていけます。
けど、知らなくてもいいことを知ろうとすること、なくてもいいものに価値を見出せることってこれから大事な気がします。
ぼくも、少しですがアート・ヴィレッジとうおん構想に関わる立場ですので、東温にきてから、個人的にも演劇や音楽、美術などに触れてみています。
けど、どうやったら「アート・ヴィレッジ」になるのかなんてわかりません。
(定義もよくわかりません。)
具体的な取り組みは、他の方々の活動がたのしみです。
ただ、ひとつ言えるのは、最初に書いたように「お金の動きを変えること」じゃないかと思います。
演劇とか音楽ライブってちょっとハードル高い気がしてましたが、行ってみると本当に面白いし飲み会に行くより充実します。
特にライブで観ると、感動します。その瞬間しか味わえない体験ですので、ほんとはもっと高くてもいいなと思いました。
東温では、芸術アートや音楽イベントなどが「映画を見に行く」とか「ちょっとお茶しに行く」くらいに気軽に関われるものになって、クリエイティブな活動をする人が増えていけばいいなと思います。
▼アート・ヴィレッジ「とうおん」のFacebookページもよろしくお願いします。
https://www.facebook.com/artvillagetoon/